[ETERNA] H.ボンガルツ指揮ドレスデンpo. G.シーリング(vn) / レーガー:シンフォニエッタOp.90
商品コード: 1307-033n
商品詳細:マックス・レーガー(1873-1916)はドイツでは偉大な作曲だが、日本では難しい理屈屋として認知されてしまっているようだ。構造的にバッハを継承するなどと言われても、実際聴いたところでなるほどと思う方は少ないだろう。有名な「モーツァルトの主題による変奏曲」や「Cl五重奏曲」は、枯れた気分と洒脱な世界を見せてくれる。このシンフォニエッタも難しい音楽とは無縁の洒落た作品と言える。バッハ絡みの面は一旦忘れて、ドイツ現代作品の代表として楽しめる。レーガーの「シンフォニエッタ」は小規模の交響曲という意味で書かれたようである。時代にもよるが弦楽オーケストラのための管弦楽や、室内オケのための曲に使われたりする。レーガーの「シンフォニエッタ」は普通の二管編成にハープやティンパニーまで入っている交響曲としても違和感のない長大な作品である。1905年に初演された。近年レーガー作品を取り上げる西側レーベルは少ない。最も積極的であるのはレーガーが生前活躍した、ライプツィヒ、ドレスデン辺りであることからETERNAに録音が集中している。ETERNAが録音しなければ多くの曲は未だ埋もれた状態だったに違いない。レーガーの曲は決して難解ではない、特に「シンフォニエッタ」は聴きやすい曲のひとつ。ソロVnが室内オケの上を滑るように奏でる美しいシーンが前半部に続く。ドイツでは重要な作曲家と位置付けられているが、録音がなかなか無いのが実状である。ドイツ近代の代表格として更に聴かれてしかるべき作曲家ではないだろうか?録音は1973年頃でハインツ・ボンガルツ指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団。同じドレスデンにある有名なドレスデン・シュターツカペレとは別の団体。ドレスデン・シュターツカペレが中世に宮廷楽団として発足したのに対し、ドレスデン・フルハーモニー管弦楽団は1870年商工会議所が出資して設立した民間のコンサート・オーケストラで、当初演奏会場を冠してゲヴェルベハウス管弦楽団(商工会議所管弦楽団)と呼ばれていた。1915年より現在の名称となる。1987年より、ドレスデン文化宮殿をメイン会場として活動している。ドレスデン・シュターツカペレと異なり歌劇場での演奏は行わない。ハインツ・ボンガルツ( 1894- 1978)は当時にプロイセン王国(ベルリンを含む)生まれ。1947年から1963年までドレスデン・フルハーモニー管弦楽団の音楽監督を務めた。オケの音色は当然ドレスデン・シュターツカペレと近しい。ヴァイオリン・ソロのギュンター・シーリングは当オケのコンサート・マスターと思われる。
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