[WESTMINSTER] H.スヴォボダ指揮ウィーン・フィル木管グループ/ウィーン国立歌劇場室内o./L.ウラッハ(cl) 他/ モーツァルト:協奏交響曲K.297b(K.anh.9) 他
商品コード: 1305-013p
商品詳細:1950年発売。Westminsterで最初のK.297bだろう。K.364と並んで、モーツァルトだけが後世に愛され続ける協奏交響曲を2曲書いた。印象的なメロディーのオケの終了と同じくして、同じメロディーを管が受け持つように進んで行く、絶妙な進行。そして、ソロの管同士の掛け合い。ウラッハ、カメッシュ、エールベルガーと、ウィーンpo.のソリスト達の競演は、それだけで楽しい。米プレスだが、上手くいった録音。たっぷりモーツァルト的空気が詰まっている。現在では2曲ともモーツァルトの作品ではないとして、この録音がされた1950年当時から偽作扱いの曲だった。しかし1974年にアメリカの2人の研究家ダニエル・N・リースンとロバート・D・レヴィンの手によってコンピューターを使ってモーツァルトの方法論を分析する試みが行われ、モーツァルトの真作であることに間違いないとしている。D・レヴィンにより復元した編曲版が1983年7月マリナー指揮アカデミー室内o.で録音されている。当時から真作論争が絶えなかった曲だが、偽作と分かった上でもモーツァルト作品としてWESTMINSTERで発売された事実を見れば、この曲が誰が何を言おうがモーツァルト的作品として認められていた事が窺える。ウィーン・フィル木管グループ~4人の管楽ソリストが出て、ウィーン国立歌劇場室内o.オケを担う形で1949年頃録音されたものと思われる。B面の5つのディヴェルティメントK.439b(K.anh.229)~第3番も偽作扱いで録音されている。こちらはクラリネット奏者、レオポルド・ウラッハとフランツ・パルトセーク、ファゴット奏者:カール・エールベルガーの3人による3管演奏。日本においても過去に何度となく繰り返し再版された録音である。米国オリジナル盤の音はこの通りである。
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