[CBS] Z.フランチェスカッティ(vn) G.セル指揮コロンビアso.(メンデルスゾーン) T.シッパーズ指揮ニューヨークpo.(ブルッフ) / メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64, ブルッフ:Vn協奏曲1番Op.26
商品コード: 1305-044b
商品詳細:Z.フランチェスカッティによるメンデルスゾーンとブルッフのコンチェルトである。メンデルスゾーンはG.セル指揮クリーヴランドo.(表記はコロムビアso.)で1961年12月に録音され、ブルッフ1番は1962年1月にニューヨークでT.シッパーズ指揮で録音された。この2曲がカップリングされ、1962年米COLUMBIA:ML 5751/MS 6351(2eyesレーベル)でリリースされた。初めからこのカップリングであった。1965年2月T.シッパーズ指揮でチャイコフスキーが録音されたが、カップリング相手がなかったようで既にリリースされたメンデルスゾーンとカップリングしてメン/チャイのML 6158/MS 6758(2eyesレーベル)にて発売した。メンデルスゾーンは同一音源で2種の異なる番号がある。欧州側は最初のカップリング替えLPを受け入れなかったようで、1980年代になってから再版レーベル(MP 42462)でやっと出たようである。従ってZ.フランチェスカッティによる2回目のメン/チャイは米国盤のみで欧州盤は1980年代プレスのみと思われる。これは最初に出たメン/ブルッフの英国盤。内容は確かに良い。しかし2回目のチャイコフスキー録音をできるだけ早いプレスで聴きたければ米国盤という選択肢しかない。本人はLPのカップリングまで考えて演奏する訳ではないので完全にレーベル側の問題である。1954年の初回モノラル録音でメン/チャイがドル箱になった記憶が米COLUMBIAには鮮明だったに違いない。セルとのメンデルスゾーンはこのプレスで聴いても全く素晴らしい。しかし2回目のチャイコフスキーはそうとも言えない内容であった。米国メンデルスゾーン/チャイコフスキーを既にお持ちの方にはメンデルスゾーンがダブる事になるが、こちらが先の発売であり、更に欧州盤なら悪い意味でのダブリとはならないだろう。ファンには大きな問題ではないはずである。COLUMBIAはもう少し知恵を絞るべきだった!フランチェスカッティ/トーマス・シッパースの共演はチャイコフスキーとブルッフ1番の2曲だけである。尚メンデルスゾーンではコロムビア交響楽団(Columbia Symphony Orchestra)と表記されているが、これはいつもの表記問題で、セルがエピック・レコードとの契約期間中(1955年~1964年)にコロンビアレコードの専属ソリストと共演する場合に限り表記されるオケの表記である。実際はニューヨークではなく、クリーヴランドで録音されたクリーヴランドo.の事である。B.ワルター/コロムビア交響楽団のケースはまた別で、ご存じ、西海岸のフリーランス奏者たちを集めた録音専用のオケである。3つ目の例外的なコロムビア交響楽団もあり、主にB.ワルターがニューヨークで行った録音にもコロムビア交響楽団が登場する。これはューヨークのコロンビア交響楽団で「ニューヨークにおける録音専門臨時編成のオーケストラであった。このように3種の異なるコロムビア交響楽団が存在するので、ある程度予備知識が必要となる。これらは単一の団体として独自の活動は行わない。その実体も、レコーディング・セッションの度に臨時編成されたアンサンブルであったり、契約上の都合による既存のオーケストラの変名である。
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