[Les Discophiles Français] P.ピエルロ(ob) P.オンニュ(fg) K.リステンパルト指揮ザール室内o. / モーツァルト:Ob協奏曲K.314, Fg協奏曲
商品コード: 1303-003p
商品詳細:ランパル/リステンパルトによるモーツァルト:Fl協奏曲集(DF 130)は名演として、皆さまお馴染みだろう。このLPに収められたFl協奏曲2番K.314は一般的にはオーボエ協奏曲K.314が原曲とされ、フルートとオーボエの2種の演奏が世には流布している作品である。正確な数字は不明だが、どちらの楽器にとっても重要なレパートリーのため半々程度の割合ではないだろうか。フルート協奏曲はニ長調、オーボエ協奏曲は長2度低いハ長調だが、これは恐らく楽器の特性に合わせるための移調で、独奏パートに細かい変更はあるが基本的に内容はほぼ同一である。さて、リステンパルト指揮のオーボエ協奏曲K.314は、ソロにピエルロを迎えたDF 730039(K.299+K.314+K.191)の3曲入り12"で知られている。但しこの12"は全3曲が再版であり、K.314のオリジナルは10"であるEX 25056(K.314の1曲入り)がオリジナルとなる。それは1957年頃のプレスと思われる。その後1959年頃やはり10"の325 069(当盤)でK.314とK.191の2曲がカップリングされリリースされた。K.314は第2版でK.191はオリジナルとなる。当10"は2曲入りでK.314は第2版となるが少なくとも12"のDF 730039よりは3年以上早いプレスで、音質も1950年代の初期盤としてのクオリティを保つプレスである。ピエール・ピエルロ/リステンパルトとの理想的な共演である。あらゆるオーボエ版K.314の中でトップランクの演奏とみて間違いないだろう。ザール室内o.のリズミカルなオケが全てのベースであり、ピエルロの目の覚めるような明快で芯のある強い音が全てを物語る。名演中の名演と言ってよいだろう。オリジナルの1曲入りEX 25056は過去に1度入荷しただけの幻に近い盤であり、ポール・オンニュによるK.191も楽しめる当盤は十分過ぎる価値を持つ初期盤と言える。
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