[ETERNA] K.コンドラシン指揮モスクワpo. / ショスタコーヴィチ:交響曲10番Op.93
商品コード: 1303-063t
商品詳細:ショスタコーヴィチの交響曲を語る上でコンドラシンは避けて通れない決定盤。まず1962~75年にかけて世界初の全曲録音を果たした。1960~76年までモスクワpo.の音楽監督に君臨、作曲者本人と親交も厚く4/13番はコンドラシンが初演を行った。10番は1953年に作曲した交響曲。15曲あるショスタコーヴィチの交響曲のうち、傑作とされる作品の一つである。スターリン体制が終焉し、解放された自分自身を表現しているのではないかとも言われている。交響曲第9番を聴いたスターリンが、ベートーヴェンの交響曲第9番のような作品を期待していたが、その期待とは全く異なる軽妙洒脱な作品であったため激怒したことが関係している。ショスタコーヴィチはその時期には映画音楽や『森の歌』などを発表し、非難を避けるべく当局に迎合するかのように振る舞い、1953年のスターリンの死の直後、いわゆる雪どけの時代の直前にこの曲を発表して問題となった。作曲は、スターリンの死後に短期間に完成されたと言われているが、スターリンの存命中の未完成の作品に同一の旋律があることから、既に完成していたが、スターリンの死後まで交響曲の発表を待たなければならなかったからという説もある。カラヤンが録音した唯一のショスタコーヴィチ作品でもある。カラヤンはショスタコーヴィチに親近感を抱いており「私は作曲をしないが、もししたとしたらこのような曲を書いただろう」と語っている。初演は1953年12月17日、エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー交響楽団で行われた。コンドラシンの録音は決定盤の一つとして間違いないだろう。
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