[COLUMBIA] J.ミショー(s) P.ボノー指揮ポール・ボノーso./レイモン・サン・ポールcho. / 「パリのワルツ」歌曲集 全11曲
商品コード: 1302-056b
商品詳細:ジャニーヌ・ミショー(1914-1976)はフランスを代表するリリック・ソプラノとして活躍したオペラ歌手である。トゥールーズに生まれ、地元の音楽院で声楽を学んだ後、パリ音楽院に進学した。1933年11月16日にオペラ=コミック座においてギュスターヴ・シャルパンティエの《ルイーズ》でラ・プリウーズ役でデビュー。その後は、カミーユ・エルランジェの《ポーランドのユダヤ人(Juif polonais)》でロワ役や、イベールの《アンジェリーク(Angélique)》の隣人役を演じたほか、ドリーブの《ラクメ》やグノーの《ミレイユ(Mireille)》で端役を演じた。わずか21歳で、エルネスト・アンセルメによりアムステルダムで上演されたドビュッシーのオペラでメリザンド役に選ばれた。その活躍を見た、ピエール・モントゥーやエーリヒ・クライバーに招聘され国際的な名声を得た。戦後になると活動の場を世界の舞台に求め、ミラノ・スカラ座やブリュッセル・モネ劇場、ロンドン王立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場、シカゴ・リリック・オペラからの招聘に応じて、《ペレアスとメリザンド》や《ロメオとジュリエット》のヒロインのほか、《マノン》のタイトルロール、《ファウスト》のマルグリット役を演じた。とりわけ18世紀のフランス・バロック作品や、ラヴェル、ドビュッシーは独壇場であった。1961年からパリ音楽院やザルツブルク・モーツァルテウム大学で声楽教師を務めた。1968年5月にルーアンで《魔笛》のパミーナ役を演じたのを最後に、舞台から勇退した。ミショーの声は一度聴いたら忘れない程の可憐で澄んだ声質。通常のオペラ歌手のような強さだけでなく、弱さも的確に表現できる天性のものを持っていた。日本でも人気は高い。これはミショーのLPの中でも異例のワルツ集でジャンル的にはフランス現代のシャンソンになる。指揮のポール・ボノー(1918-95)はフランスの指揮者。パリ音楽院で作曲をアンリ・ビュッセルに師事。管弦楽/協奏曲/バレエ音楽の他、多くの映画音楽を作曲、軽音楽の指揮/編曲を中心に行い、デュクレテ・トムソンなどモノラル期のフランス・マイナーレーベルにも録音がある。この盤の編曲も多くを彼が手掛けている。印象的なエッフェル塔のジャケットはカッサンドル工房=ジュベール工房共同デザインでパテ社でも写真を用いた最初期のデザインである。「Valses De Paris」の文字はカッサンドル自身が考案したタイポグラフィーでペニョ体の初期タイプが使われている。LPの内容はミショーの魅力が存分に味わえるオケ付きのシャンソン集であり、ファンであってもなくとも存分に楽しめるトップ・クオリティのLP!ステレオは存在しない。
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