商品コード: 1301-007
[Ceirníní cladaig] B.グリーヴィー(ms) J.ベケット指揮新アイルランド室内o. / バッハ:アリア集
商品コード: 1301-007
商品詳細:初入荷の珍しいバッハ:アリア集。レーベルはアイルランドのCladdagh Recordsのサブ・レーベルであるCeirníní cladaig。歌手はバーナデット・グリービー(Bernadette Greevy・1940 - 2008)でアイルランド・ダブリン生まれのメゾソプラノまたはアルト。ダブリン工科大学応用芸術学部 の最初のアーティスト・イン・レジデントであった。ダブリンでジーン・ノーランに師事し、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校でヘレン・イセップに師事した。18 歳のとき、ダブリンのゲイエティ劇場でグノーの『ファウスト』のシーベル役でオペラの舞台に初めて出演。その後ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスにデビューした。しかし、グリーヴィは真のオペラの成功に必要な演技力を身につけず、代わりにオラトリオや歌のリサイタルの世界で音楽的な足跡を残した。彼女はサー・ジョン・バルビローリによってエルガーの『ゲロンティウスの夢』やヘンデルの『メサイア』などの作品に紹介され、その後マーラー、バッハ、ハイドンの音楽をARGO録音した。ARGOではいくつかの宗教曲録音やアリア集などがある。特にヘンデルのアリア録音に関する批評で、1966年、ニューヨーク・タイムズ紙のハワード・クラインは「その声は真のコントラルトのしっかりとしたコンパクトな響きを持っている。彼女は無限の息を持っており、機敏かつ正確に声を動かすことができる。」と述べている。マーラーの「亡き子をしのぶ歌」でタイムズ紙は、 26歳のグリービーの「豊かで輝く声、下部は豊かでしっかりしており、上部は輝かしく、見事に表現力豊かなフレージング」と賞賛した。その後、1990年代に、彼女はアルゼンチンのブエノスアイレスのコロンブス劇場で4年間にわたってマーラーの全声楽作品をオーケストラとともに演奏した。グリービーはロンドンではなく地元ダブリンに居住した。英国とアイルランドから多くの賞を授与された。グリービーの声質は宗教作品に大変マッチし、このバッハ:アリア集もARGOになかったのが不思議なくらいである。ダブリン居住後はすっかり演奏機会が減ったが、地元のCladdagh Recordsがこの才能を眠らせてはおけないと考えたのだろう。クラシックの録音など全く出していなかったにも関わらず、1979年頃このLPの制作を行った。全て地元ダブリンで行われたローカル録音である。ローカル発売ゆえにこれまで1度も入荷のなかった珍しいLPだが、その内容は人には教えたくないほど素晴らしい。グリービーの低い声を活かした選曲となっており、キャサリーン・フェリアの再来のような存在感のある歌唱と感動を呼ぶLPに仕上がっている。
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