[DECCA] A.アルヘンタ指揮スイス・ロマンドo. / ドビュッシー:管弦楽のための映像(全3集)
商品コード: 1300-020
商品詳細:1957年モノラルのみ発売。アンセルメではなく、アルヘンタ/スイス・ロマンドという珍しい大物の組み合わせ。このスペインの巨匠によるDECCA録音にはハズレが無い。もう数年だけでも長生きすればステレオSXLも残ったはずだが、彼の場合はモノラルの方が良いと思う。アンセルメによく訓練されたオケは、アルヘンタの意図する通り動いているように感じる。それもかなり大胆な要求にも応えているようだ。DECCA初期におけるフランス作品の大傑作! アルヘンタはこれからという、この録音から8か月後の1958年1月に44歳で突然死してしまう。DECCAはラテン作品に強い大きな柱を失った。 演奏はフランス人のスタイルとは大きく異なり、抑揚はあるものの、もっとストレートな表現となる。そのあたりがスペイン物を中心としていたアルヘンタのスタイルによるドビュッシーとなっている。よく言えば大らかで解放的な、よりラテンタイプといえる。逆に音楽の芯は熱く太い所はフランスの指揮者と異なる部分だろう。しっかりと纏まっていて良い意味でバランスができている演奏。何よりアルヘンタの持ち味が出ている演奏であり、それをしっかり出すことができるスイス・ロマンドo.がドライブ感覚に優れたオケといえる。もしウィーンpo.だったらもっと上品に纏まってしまっただろう。ステレオは録音として存在しており1958年頃米国LONDON:CS 6013でリリースされた。英国では1970年代に入りSTS 15020で初ステレオリリースとなった。その為モノラル/ステレオ録音だがモノラルのみ発売とした。
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