[PHILIPS] G.レオンハルト(cemb)指揮 B.クイケン(fl) S.クイケン, M.レオンハルト(vn) W.クイケン(gamb) R.コーネン(cemb) / バッハ:音楽の捧げ物B.1079
商品コード: 1299-009
商品詳細:6人という少人数で演奏された「音楽の捧げ物」、1970年代古楽器演奏を世に紹介すべくWolf Erichsonによって立ち上げられたSEONシリーズはレーベルではなく企画そのものである、PHILIPSレーベルが良いのはご存じの通り。ドイツ、米国でも発売された。レオンハルト、クイケン達によるまったく新しい潮流である古楽奏法。当時人々はどんな風に受け止めたのだろう。今では当然の事となっているが…。レオンハルトの自然なテンポとクイケンのバロックVnのリズム、そしてトラヴェルソ・フレーテのひなびた音色にバッハの神秘性が複合的に深くなっていく。6人とも17~18世紀の古楽器を使用して、ピリオド奏法による演奏。クイケン兄弟 & レオンハルトという当時新進気鋭の古楽器奏者たちが集まり、これまでになかったピリオド奏法による新しいスタイルを模索して辿り着いた一つの着地点をこの録音で表現した。全編に漂う厳粛で知的な佇まいは確かにこれまでとは全く異なる世界を見せてくれた。レオンハルトのソロで始まる「3声のリチェルカーレ」と聴いただけでこの演奏がただならぬ意気込みで録音されたことが理解される。超が付く高音質録音も特筆出来る。ピリオドアクセントが当時では妙に生々しい印象であった。7.の4声のカノンもチェンバロのみで演奏している。チェンバロは1735年製 Johannes D. Dulcken, Antwerpenを基にしたモデルと思われる。この楽器の音が素晴らしく全ての世界感を決定しているといっても過言ではない。今聴いても圧倒的な古楽器録音である! SEONシリーズとはレーベルを指すものでは無く、プロジェクトのような音楽シリーズでSEON ロゴ付きレーベル (1970-1980) として1969年にソニー・クラシカルのサブレーベルとしてWolf Erichsonにより発足し、1973年からフォノグラムからリリースされた(PHILIPS/RCAの2種)→1978年、レーベルはRCAに移籍(RCAのみ)→1997年に、Seon のリリースがCDで再発という経過を辿った。勿論1978年以前にもドイツでは独RCAから発売されている。1978年以降にPHILIPS盤は存在しないという意味である。
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