商品コード: 1299-012
[La Voix De Son Maître] J.B.ポミエ(pf) / バッハ:2声のインヴェンションと3声のシンフォニアB.772~801
商品コード: 1299-012
商品詳細:1976年の録音だが、非常に独創的なインヴェンション、とてもゆっくりとテーマを弾く。ある意味グールドよりグールド的と言ったら良いだろうか。今まで聴いていたインヴェンションの概念が根底から覆るような演奏。一度、固定化したバッハ像を壊して、再構築したような所を感じる。録音年代に関係なく、個性的できらりと光る素晴らしい演奏。発想の転換という言葉がぴったりくる。練習曲が練習曲で無くなる演奏。モーツァルトが良いとバッハも良い! ジャン=ベルナール・ポミエ(1944-)はフランス、ベジエで生まれのピアニスト。。パリ国立音楽院でイヴ・ナットやピエール・サンカン、ウジェーヌ・ビゴーに師事する。1960年にベルリン若手音楽家国際コンクールで優勝してから、国際的な評価は急速に高まることになる。1962年、17歳でモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで最年少のファイナリストとなった。彼は、エミール・ギレリスが主宰する審査員によって第一回佳作賞を受賞した。彼はEMIと契約を結び1964年デビューLPとなるハイドン、モーツァルト、シューベルトなどの小品を含む、ジャケットに大きく1と書かれたLe 1er Disque De Jean-Bernard Pommier・FALP 805が録音発売された。しかし実際の最初の録音は1962年第2回チャイコフスキー・コンクールでファイナリストになった時の録音で「チャイコフスキー:PfソナタOp.37/ドゥムカOp.59」の2曲入りだったがフランスでの発売はFALP 805より後のFALP 861で発売された為、ポミエのデビュー録音はFALP 805となっている。そこから順調に活動を広げ1960年代後期、J.P.マルティ指揮コロンヌ・コンソルティウム・ムジクムとバッハのPf協奏曲1/4/5番を録音。また1974年7月と12月にトッカータ全曲が録音された。若さが印象的な録音であり、巧みに強弱や音色を使い分け、非常に見事な演奏で全曲を完成させている。これは本人が持つ第一級の完成から湧き出る音楽であり、ベテランと評される大物ピアニストでもここまでの完成度の演奏は出来ないことが殆どだろう。満を持して録音したソロによるバッハがあまりに出来が良い為、ポミエはバッハも上手い目立つピアニストとしてデジタル期になっても人気の落ちないピアニストとして成長してゆくのである。影の部分の表現が非常に上手く、短調で隠れた才能が浮かび上がる極めて注目されるべき大器であることが証明された。当時若手ながら大胆且つ堂に入った演奏で世界を驚かせた。グールドと互角に勝負できる天才型の演奏!曲の配列の注意、1曲ごとにインヴェンションとシンフォニアをカップリングして弾いている。そして曲順もバラバラ。よく考えられた演奏!
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