[DECCA] K.ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内o. B.ランネット(cemb) / G.ガブリエーリ:ソナタ13番, ピアノとフォルテのソナタ, 3つのVnソナタ 他
商品コード: 1293-046n
商品詳細:1950年発売のDECCA・LP第1号を飾ったドイツの指揮者カール・ミュンヒンガー。バッハの専門家として揺るぎない信頼を得ていた。シュトゥットガルト室内o.を率いて'70年代終わり頃までDECCAに録音を続けた。'60年代にはロマン派なども手掛けたが、やはりバロック作品が似合う団体である。ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612)はバッハの遥か以前のイタリアの作曲家。ヴェネツィア楽派の頂点とも言われる。ここに聴くソナタとカンツォーナは今のそれと異なり、どれも弦楽合奏中心。カール・ミュンヒンガー( 1915- 1990)はドイツのシュトゥットガルト生まれ。シュトゥットガルト大学に進み、6年間の学生生活の傍ら、シュトゥットガルト教会のオルガニストと合唱指揮者を務めた。また、ヴァイオリン、ピアノ、オルガンの個人指導も行った。その後ミュンヒンガーはライプツィヒに渡り、自分で学費を稼ぎながら指揮者ヘルマン・アーベントロートに師事した。アーベントロートが指揮をしていたライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団を指揮する機会もあったが、「ピアノを使わずにスコアの音像を把握せよ」という師の要求には苦労したと語っている。尚、アーベントロートの他にも、指揮者のヴィルヘルム・フルトヴェングラーやクレメンス・クラウスに影響を受けた。1945年、音楽好きの医者の助力を得ながらシュトゥットガルト室内管弦楽団を設立した。イタリアのイ・ムジチ合奏団とともに第二次世界大戦後のバロック音楽ブームの火付け役であるとされている。1956年には西ドイツ政府の音楽使節として訪日し、読売新聞社が主宰し、ドイツ大使館が後援した全国ツアーで日本各地を訪れたことで日本で認知度が高い。1950年代後期からDECCAの意向でウィーンpo.との共演が多くなり、特にシューベルトの大半の交響曲がウィーンpo.と録音された。1970年代に入ってもミュンヒンガーは精力的に活動し、DECCAのSXLシリーズにかなりの数の録音を残した。中でもジョヴァンニ・ガブリエーリは取り分け珍しい。曲名は室内楽のようだが、恐らくミュンヒンガーが室内オーケストラ用に編曲したものと思われる。こういったバロック作品には大きな説得力と存在感を見せつけるミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団。バッハ:「音楽の捧げもの」でも編曲の力を見せた。これらマイナーな作品でもミュンヒンガーの手に掛かると見事に聖なる曲に感じられる。特に希少!
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