[MELODIYA] ベートーヴェンQt. / ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集/1~16番+大フーガ
商品コード: 1290-045
商品詳細:1923年設立のベートーヴェンQt.は、ロシアで最もベートーヴェン演奏における信頼度の高い団体。1969-72年ステレオで全集録音された。旧モノラル録音は3曲(2/13/16番)存在。1974年Vcのシリンスキーが亡くなり交代した。全集の殆どが初代メンバーなのは幸運である。確かに初回モノラル録音と比較すると、ステレオ全集の求心力は薄まっているが、崇高な精神性は変わらず音の透明度は増している。ツィガノフの名人芸が音楽への共感を強くする。ベートーヴェンQt.は1923年第1Vn:デミトリー・ツィガノフ、第2Vn:ヴァシーリー・シリンスキー、Va:ヴァディム・ボリソウスキー、Vc:セルゲイ・シリンスキーの4人で創設された。全てモスクワ国立音楽院の卒業生である。当初はモスクワ音楽院四重奏団の名称でスタートした。1925/1927年全ソ連弦楽四重奏団コンクールで優勝し、1931年政府からベートーヴェン四重奏団の称号を与えられた。1946年にはレーニン賞を受賞した。強固な団結力を誇る旧ソ連屈指の団体である。1960年代に第2Vnがニコライ・サバウニコフに、1964年にVaがフョードル・ドルジーニン交代した。1974年にVcのセルゲイ・シリンスキーが亡くなりエフゲニー・アルトマンに交代した。なんといっても1956年~1974年までかかって完成させたショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全集は彼らの偉業である。ベートーヴェンは旧モノラル録音が3曲と、1969~1972年の短期間で行った弦楽四重奏曲全集も重要な録音であった。この時のメンバーは2人が初代メンバーであり、1970年代とはいえその禁欲的で透明度の高い演奏は1970年代における最高ランクといって過言ではなく1960年代的な表情と構成力は抜群に優れており、ヴェーグQt.と互角を競うレベルの秀演である。箱物は見たことがなく、バラで10枚揃える事は並み大抵のことではない。MELODIYAの入手は安易ではなく、当社を持ってしても10年では不可能な厳しさである。然も全てもオリジナルで揃えることなどあり得ない困難さである。今回3種のレーベルが混じるもののなんとか10枚揃えたので紹介したい。
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