[DECCA] モニーク・ロランEms. / 中世~ルネサンスの音楽
商品コード: 1281-006
商品詳細:モニーク・ロラン・アンサンブル(Ensemble Monique Rollin)はリュート奏者であるモニーク・ロランをリーダーとした古楽アンサンブル。フランスで活動した団体と思われる。特に4人の内、一人はソプラノ歌手マチルド・シデレ(Mathilde Siderer)である点が重要。古楽専門のソプラノ歌手だけにその濁りのない澄んだ声質が素晴らしい。日本では人気があるとは言えない中世、ルネサンス音楽だが、マチルド・シデレが居るというだけで、その存在感は大きいものがある。1950年代というまだまだ古楽が一般的ではなかった時代から古楽に特化した演奏のために結成されたモニーク・ロラン・アンサンブル。器楽も古楽器であるかは不明だが、しっかりした時代考証のもとに選ばれている。リュート、縦笛、ヴィエールの3つだけに絞り控えめな伴奏に留め、歌手を全面に出している。ヴィエールはヴィオール族の古称。ヴィオールの前身となった弓弦楽器を指す。弦は5本の特殊な弦楽器で英語でハーディー・ガーディー、ドイツ語でドレーライヤーと称する。ヴィオラ・ダ・ガンバとは全く異なる撥弦楽器である。現代では失われた楽器であるヴィエールを使うところがモニーク・ロラン・アンサンブルの拘りのようである。マチルド・シデレの素朴だが張りのある澄んだ声は曲を超越して、大いに鑑賞に値するLPとして知る人ぞ知るお宝10"となっている。
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