[His Master's Voice] J.オグドン(pf) P.ベルグルンド指揮 / グリーグ:Pf協奏曲,シューマン:Pf協奏曲
商品コード: 1220-035t
商品詳細:ジョン・オグドン(1937-1989)は英国生まれのピアニスト。王立マンチェスター音楽大学を経て、デニス・マシューズ、エゴン・ペトリに師事。1960年にブゾーニ国際コンクールで優勝し、1961年ブダペスト国際ピアノ・コンクールで優勝、さらに1962年には、チャイコフスキー国際コンクールでアシュケナージと優勝を分かち合った経歴を持つ。技巧派として特にマイナー曲や難曲を自身の中心に据えた活動を行い、独自の路線を歩んでいたが1973年神経衰弱に見舞われ、10年間演奏活動を停止。電気ショック療法などを経て回復し復帰後はソラブジの「オプス・クラヴィチェンバリスティクム」の伝説的録音を発表し、1989年、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで行なわれたリサイタルの1週間後に52歳の若さで急逝してしまった伝説的ピアニスト。1966年、1972年、1979年と3度の来日もしていた。その為、通常のピアニストが録音するメジャー作品は極端に少ないのが特徴である。1967年から69年いはRCAに、それ以降はEMIに録音がある。これは中でもグリーグ/シューマンなる定番的協奏曲集でオグドンとしては極めて珍しい選曲である。1972年頃と思われる。録音が多い曲だが、オグドン/ベルグルンドは一味異なる。ベルグルンドによるオケは鉄板としてオグドンの上手さが際立つ。ロマンチックであり、弱音の美しさは際立っている。繊細な弱音が上手いという印象がないので意外かも知れないが、ソロは綺麗な音であの巨体から繰り出されるとギャップが大きい。しかし大変美しいソロであり、聴く価値は十分あり。知られていないことが残念な名録音である。
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