商品コード:1125-063p[DGG] F.フリッチャイ指揮ベルリン放送so.(旧RIAS so)/オペラのバレエ音楽集/グノー:歌劇ファウスト, ヴェルディ:歌劇「オテロ」~バレエ音楽 他
商品コード: 1125-063p
商品詳細:フリッチャイとしては珍しいレパートリーだがDGG社からの要請だろう。何でもこなせることがプロの条件であるからこのような作品を録音してもベートーヴェンやドヴォルザークの時と同様なオーケストラ演奏を聴かせてくれる。悠然とした大陸的なスタイルがフリッチャイの持ち味だがきびきびとした軽妙な演奏もお手の物である。同時代DGGの古参ドイツ人指揮者でここまで器用な指揮者はいなかった。ヨッフムやベームは絶対にこのような要請に首を縦に振らなかっただろう。それに古参ドイツ人指揮者のバレエ音楽など誰も聴きたいと思わなかっただろう。それだけフリッチャイという指揮者はDGG社にとって重宝したし、リスナーサイドにも人気が高かった。だからRIASso.(ベルリン放送so.)を背負い立つ指揮者でいられた。1963年僅か48歳で没っした時の落胆はドイツの楽壇を氷つかせた事だろう。翌1964年マゼールが後任となったがあの黄金時代は戻ることはなかった。放送オーケストラというのはそれだけ市民に寄り添った曲が中心となる。概ねオペレッタやポピュラー音楽の伴奏をすることが多く、長く大編成の楽曲(交響曲)などは多くない。重鎮指揮者より機動力のある職人的指揮者が求められる。その点でフリッチャイは最高ランクの仕事をした放送オーケストラの指揮者であった。だからバレエ作品集のようなある意味大衆的な録音こそ放送オーケストラの指揮者がこなすべき最も重要な仕事である。これを聴けばフリッチャイこそ最大の適任者であったことが理解されるだろう。それにとどまらず大作であるベートーヴェンの交響曲などは自身の個性を生かしDGGにかつてなかったバランス感覚に優れた名演を残した。大作専門の指揮者が果たしてフリッチャインのベートーヴェンの交響曲を超えていたのだろうか? このLPを聴けば答えは想像できる。
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