商品詳細：1957年のプロヴァンス音楽祭での貴重な拍手入りライヴ録音。オーストリア出身の名指揮者、ハンス・ロスバウト (1895-1962)はモーツァルトを得意としており、1948年の初回エクサン・プロヴァンス音楽祭で「コシ・ファン・トゥッテ」を、翌年には「ドン・ジョバンニ」を上演し成功を収めた。この功労は、当時フランスの聴衆にとって実質的には馴染みの浅かったモーツァルトが広く理解を得たという点でも意義が大きい。以来、この音楽祭では長きにわたりモーツァルトのオペラが目玉となった。本録音は設立から約10年後の演奏とみられる。特設の野外舞台であるアルシュヴェシェ劇場のエコーのない乾いた音が非常にリアルで、客席の開放感や熱気が手に取るように伝わってくる。ロスバウトの誇張を排した表現は、モーツァルトの音楽そのものが持つ美しさやアリアを歌うソリストの魅力を存分に引き出している。特にロスバウトと縁の深かったT.シュティヒ・ランダルの深みある歌唱は聴きどころ。ロスバウトのオペラ録音はパテにDTXナンバーで「フィガロ」と「ドン・ジョヴァンニ」のスタジオ録音があり非常に評価が高いが、「コシ…」はこのライブのみ。音質は非常に良い。フランスの大型レコード店FNACが手掛けた、実にフランスらしいレコードである。掘り出し物!

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